日栄紙工社の創業は戦後の混乱期を抜けようとしていた昭和29年(1954)。
創業者・宮﨑興美が現在本社のある北九州市小倉北区吉野町に設立。一般紙器を製造したのが始まりでした。昭和32年(1957)からはダンボールの生産を開始。主に工業製品用などに使用されていました。
昭和54年(1979)家電製品の多品種化に合わせて、ダンボールを生かした包装用緩衝材の研究開発を開始。
平成5年(1993)環境負荷の少ない糊を使用したB式ケース「BFG(B-タイプ・フレキシブル・グルー)」を高速で生産する機械を開発して量産体制を整備。
平成10年(1998)には画期的なダンボール緩衝材「CFG(クッション・フレキシブル・グルー)」を開発。強度が十分に維持できる上に、発泡スチロール製の緩衝材に比べて、分別等の必要がなく簡単にリサイクルできるのが特徴です。特に環境意識が高いヨーロッパで注目され、平成15年(2003)にはCFG生産設備がフランスに輸出第1号として出荷され、平成16年(2004)にはCFG生産技術をドイツの精密機械メーカーに供与しています。
現在は小倉北区に本社を置き、従業員数約120名。本社工場の他、昭和62年(1987)段ボール製品の製造工場として、苅田工場を建設。段ボールケース、CFGなどの梱包材製造を中心に、環境配慮型の各種商品開発および生産機械の開発を行っています。
また平成23年(2011)には千葉工場を新設し東日本地域のユーザー様にも迅速な対応が可能となりました。